昔ながらの栽培技術を大切にしながら、
そこに自分なりの工夫を少しずつ加えることで、
やがて自分だけのオリジナルが生まれる。
Tradition as the base. Innovation as the
touch. Originality as the result.



Point_01こだわりの土づくり
樹が健康に育つために良好な土壌環境を整え、単に肥料を加えるだけでなく、土壌の構造・養分バランス・微生物環境・排水性・通気性などを考え、作物からの恵み(大豆やゴマ、菜種などの油粕、バーク、ヤシ殻、籾殻)、海からの恵み(魚粕や発酵させたぼかし、牡蠣殻)、動物からの恵み(鶏糞、牛糞、骨粉)などを土とブレンドします。
樹の状態、環境、時期を判断しながらそのタイミングに合った自然の恵みを最大限に活かします。
化学物質は控え有機物をできるだけ多く使用しながら、樹にとって心地の良い自然に合った土づくりにこだわっています。

Point_02こだわりの甘みと酸み、コクと深みのバランス
みかんの美味しさを語るうえで、「甘み」や「酸味」だけでなく、「コク」と「深み」も重要な要素です。
「コク」とは、単なる甘さや酸っぱさだけでなく、口の中で広がる豊かな味わいのことを指します。コクのあるみかんは、糖度が高いだけでなく、果肉にしっかりとした旨みがあり、後味に余韻が残るのが特徴です。
「深み」とは、味の層が厚く、単調ではなく複雑な風味が感じられることを指します。例えば、最初はさっぱりとした酸味を感じ、その後じんわりと甘さが広がるみかんは、深みのある味わいといえます。

そこで必要なのが水分ストレス。シールディングマルチ栽培とマルドリ栽培により人工的に外部からの水分を遮断します。
マルドリ栽培(周年マルチ点滴潅水同時施肥法)とは「マルチ栽培」「ドリップ灌水」という2つの栽培方法を組み合わせた、甘くておいしいみかんを作るための栽培方法です。マルチ栽培だけでは乾燥しすぎて樹が弱るというデメリットがありますが、素早い水分管理と、肥培管理が可能なドリップ灌水によって克服。この技術により高品質なみかんの安定生産を可能にしています。
【マルチ栽培】 みかん園地全体の地面をシートで覆い、雨水での余分な水分が樹体に入らないようにした栽培方法。
【ドリップ潅水】
みかんがおいしく育つのに必要最小限の水分と養分を混ぜて、根元に点滴潅水(てんてきかんすい)する栽培システム。
シールディングマルチ栽培とは、排水設計した園地において、専用のS.シートでうねごとに根圏のシールディング(shielding,遮蔽すること)を行い、シートマルチ栽培を行う技術である。従来のシートマルチ栽培の問題点である根域への雨水流入と、マルチ外への根の伸長を防ぐことで、樹体に好適な乾燥ストレスを付与し、高品質果実の安定生産ができる。
それによりみかんの樹にストレスを与えます。今度は過度なストレスを与え過ぎないように土壌水分計により土の状態を見ながら一定の水分が保てるようにタイミングを見計らって水分量を調整することにより適度なストレスとなり果実がギュッと引き締まり、濃厚な味わいに仕上がります。
コクと深みのあるみかんは、一口食べるだけで違いがわかるほど、豊かな味わいが広がります。ぜひ、じっくり味わって楽しんでみてください。
